令和7年度総会および講演会 開催報告

研修・講演

 2025年5月17日、奈良県医療ソーシャルワーカー協会では、総会及び専門職としての資質向上と職能団体としての役割について考える講演会を開催しました。日々の業務に加えて、どのように専門性を高め、次世代育成を行っていくのか。多くの参加者と共に、活発な議論と学びの時間となりました。

日々の業務の先へ ― 専門性を磨くために
 ソーシャルワーカーは日常的に多様な業務をこなしていますが、業務だけではなかなか専門性の深化は難しいという課題が共有されました。今回の講演では、研修や調査研究を通じて資質を高める重要性が繰り返し語られました。

専門職としての価値と倫理
 今回の講演では、ソーシャルワーカーとしての「価値と倫理」についても再確認されました。自己管理と自己決定の力を高めるためには、必要な情報や資料を事前に整理・提供する力が求められます。それは、支援を受ける側の自己決定を尊重する姿勢に直結しています。

医療基本法の検討と今後の展望
 また、現在検討が進められている「医療基本法」にも触れられ、ソーシャルワーカーとして法制度にどう関わるか、職能団体としてどのように声を上げていくかも議論されました。

奈良県医療ソーシャルワーカー協会として、会員が日常的に悩みを共有し、相談できる場づくりもまた重要です。学び、つながり、声を上げる――それが専門職としての成長と、地域に根ざした職能団体としての力につながると考えます。